1 : 相棒   2025/05/25 19:40:06 ID:J3oBv6lb2A

島に流れ着き、気づいたらそこにいたのは担当と自分だけ。他の人は救助されたようだが、自分たちだけはあの嵐で流されてしまったようだ。
島にはかつて人が暮らしていた痕跡がある。堅牢で必要十分な小屋、きれいな湧き水、マッチ・着火剤と大量の薪や炭、地下には豊富な保存食や医薬品もあって、ひとまず安堵した。
ただ、衣服だけは見当たらなかった。あと、小屋のベッドはひとつだけだったが、清潔に保たれ、こんな島には似つかわしくない品質だった。湧き水がなんとなく水道水の味がしたり、保存食が新品のように見えたのも、きっと疲れているからだろう。医薬品の中には見慣れないピンク色でハートマークがついたものもあり、ずいぶんとファンシーな「救心」があるものだと思った。

ふたりっきりのサバイバル生活。ここから俺達は生きて帰らなくてはいけない…支え合いながら生きていこうと心に誓った。