フルメタル・ジャケット(1987)
この作品ほど前半と後半でギャップの差が激しい作品は存在しないと思うのだ。
前半が凄く面白くて後半は見所はあれど前半に及ばないという評価が適切なのだ。
この作品はベトナム戦争に送られた海兵隊員たちの苦悩を描くのだけれど・・・・。
なんと主役は前半のみ登場するハートマン先任軍曹といっても過言ではないのだ。それぐらい凄い。
冒頭から放送禁止用語でメチャクチャに非難してからやりたい放題なぐらい新人をケチョンケチョンに貶していくのだ。
「白雪姫」だの「ジョーカー」だの「カウボーイ」だの渾名をつけて、場違いとも言うべき巨漢には「ゴーマーパイル」と呼んで好き放題しまくるのだ。ちなみにゴーマーパイルとは60年代のアメリカのお笑い番組に出てくるキャラらしい。
とにかく女性がいない環境なので好きなように訓練中に弄り斃すのだけど特にゴーマーパイルは落ちこぼれで訓練を
まともにできずに検閲中にドーナツを隠して持っていたのを見つかり、結果として無関係な人達が罰せられるのだ。
当然、他の訓練生はゴーマーパイルを恨み夜中にタコ殴りにするにまで発展。次第に彼は笑顔を無くし狙撃手としての
才能を開花させたのだ・・・・が、全ては理不尽な教官への復讐のためだったのだ・・・・
その合間に流れる海兵隊の歌が印象深い。なお、軍曹を演じたのは本物の軍人で監督が一発でOKを出す快挙だったのだ。