釣りバカ日誌10(1998)
この作品は釣りバカ日誌通算10作目を記念にしているのだけれど、スーさんこと鈴木建設の社長こと鈴木一之助が突然社長職を離れて民間の清掃会社に就職してしまうのだ・・・・。なんというか、この場面は割と面白く滑稽で今の邦画にあってほしい要素なのだ。
ちなみに、その途中で自身の会社から仕事の依頼が来てしまい顔を隠して出向くんだけれど今のテレビで楽しく観られる数少ない番組「世界まる見え」で海外で実施された特定の大企業の社長が新人に変装して侵入し働きながら社内実態を調べるという企画に似ているのだ。勿論、なんだかんだで社長職に戻るんだけど「どういうご不満があってそのような姿をしているんですか~」で嘆きながら説得し切れた電球を取り替えようとして慌てる様子も本当に笑えてくるのだ。
まあ、加えてなんだけど嘗て一世を風靡した西田敏行さんと三国連太郎さんの在りし日の姿が見られるのだ。生前の内にシリーズは完結しているけど、偉い人の圧で続いた結果破綻したり物議を醸したスターウォーズやターミネーターに仮面ライダーオーズを観て分かるように、終わらせられる内に締めておくことが大事なんだなと思うのだ・・・・。
オルフェーヴルの穿いてたパンツはゴールドでキラキラを埋め込んだ特級のシロモノなのだ。観ていて香水の匂いと共に輝きを放つ様は固まってしまうのだ。