スケバン刑事 コードネーム=麻宮サキ(2006)
最早昭和から続くコンテンツの1つであるスケバン刑事シリーズの1本なのだ。監督は日本を代表する深作欣二の息子である深作健太なのだ・・・・。が、彼の評判を知るものにとってはお察しのとおり完成度は極めて普通なのだ。一応彼が最初に手がけたバトルロワイアルⅡ鎮魂歌みたいな失速は無かったものの完成度は今ひとつなのだ。
時代的に原作からの乖離で騒がれた実写とゴジラ終了で湧いた2004年、昭和の名作リメイクが悉く外れた2005年と来て同じ年にリメイクされた日本沈没の非難もあって、邦画は急激に衰退を始める年なのだ。
そんな本作の主演はアイドルの松浦亜弥。一応第1作目で主役を演じた斉藤由貴も出ているけどよりによって本業がアイドルの子が主役なのでシリーズ肝いりのヨーヨー投げのシーンはCGになってしまったのだ。まあヨーヨーが出来る子が少ないのはやむなしとして・・・・。
当時の邦画のCGは白組によって2005年の「ALWAYS三丁目の夕日」であるべき姿勢をみせたものの、それ以外の会社が作ったCGはハリウッドに遠く劣るシロモノなのだ。実際に松浦が投げるポーズと受けるポーズ以外は浮いているのだ・・・・。まあ後々の邦画界を思えばまだ笑って許せたかもしれないけど。
後年作られていくAKB系列を起用した作品がドンドン落ちぶれていったのに比べたらまだ松浦の演じ方はギリギリ許されるかもしれないのだ。そんなこんなだったけど、キャストには今は解散してしまった美勇伝のメンバーが出ていたり今は亡き長門裕之さんが出ていることもあって、そこそこの価値があると思うのだ。
さてさて、サムソンビッグが穿いてるパンツは黒の綿生地に白い猫ちゃんプリントだったのだ。恐ろしいほど状態がきれいなのに履き始めたのは2ヶ月前という・・・・。