おまたせなのだ!
ルパン三世 念力珍作戦(1974)
この作品、名前だけ聞くとルパン三世が超能力を使って戦うという近年の真面目にシナリオ会議もせずに濫造されたTVスペシャルを連想するものになっているけど、実際に本編でルパン達が超能力バトルすることはないのだ。このタイトルは当時の映像作品に取り入れられていた超能力ブームに肖ったものなのだ。
本作のルパンはれっきとした内輪もめで潰滅したルパン帝国の生き残りであるルパンと次元がメインなのだ・・・あれ?TVスペシャル「ファーストコンタクト」で次元は別の組織の配下だったような・・・・。
まあ本シリーズは帽子無しで拳銃を撃てない次元が別の話で当たり前の様に撃ってたりルパンが着ているジャケットが特別な理由もないのに緑から赤に変化したりとガバガバなものだから多少は妥協してもいいのだ。
今回狙うのは「遮光器土偶」なんというか地味なのだ。別に超常現象を誘発するわけでもない地味な存在で、これをルパン帝国を潰したメンバーであるマカ・ローニ一家と共にどっちが先かで狙うわけだが・・・・。実は石川五右衛門は全く出てこないのだ。あの北村龍平による実写版ですら出した五右衛門が出てこないとは・・・・これは予想外なのだ。
その一方で大岡越前や遠山金四郎の子孫が銭形の部下として出てくるけど噛ませ犬として撃破されているのだ。あえて言うけど、北村龍平みたいに第三者の忖度やゴリ押しで内容が陳腐化するようなことはなく昭和ならではのハチャメチャな要素もあるのでお薦めしておきますのだ。
あ、ちなみに安心沢(笹針)の穿いていたパンツは星柄・・・・だったのだが星の柄は一部しか確認できず後は全部汚れで分からなかったのだ。どうやら針治療をマスターするためにも体を洗う衣類を洗濯する暇はないらしいのだ。