スキンシップは手のひらでする。右手で、時には左手で、ルドルフの首すじ、腰から太ももにかけたあたりを優しくさする。このタッチングのねらいは、ウマを気ぶらせること、その一点にしかない。必要とあらばボクはそれを何度もくり返す。ルドルフの心に大きなウマっ気があらわれるまで、やめない。