『……準備はできたか、ブルボン』
🤖「――――」
『……ブル―――』
言葉を飲み込む。 ミホノブルボンは初めてレース前に瞳を閉じて、集中していた。
しばしの沈黙のあと、ミホノブルボンは目を開き、立ち上がる
🤖「システムオールグリーン。 ステータス:超絶好調
ありがとうございます、マスター
――今日は最高の状態だと言えます。」
『……おう』
ミホノブルボンはあまりレースでの自意識が過剰な方ではない。
しかし今日のミホノブルボンには強い自信と――強者がもつ威圧感、風格というものがあった。
最高の状態、というのは間違っていないようだ
『いってこい。 2枠4番、偶数番号はゲートインから開くまでがはやい。 逃げには絶好だ。』
🤖「はい、マスター」