トレセンを二分する日本とアイルランドの陣営は互いに軍を形成し、もはや開戦の理由など誰もわからなくなった笠松規模の戦争を100日間継続していた。
その“百日戦争”の末期、トレセン学園の一トレーナーだった通称「ファイトレ」は、アイルランド領を強襲するという作戦に参加させられる。
作戦中、ファイトレは「姫殿下」と呼ばれるアイルランド王国最高機密のトレーナーになったため軍から追われる身となり、町から町へ、国から国へと幾多の「レース場」を放浪する。
その逃走と戦いの中で、陰謀の闇を突きとめ、やがては自身の出生に関わる更なる謎の核心に迫っていく。