満員電車内でドーベルは男達に囲まれていた。
居心地の悪さと複数の男の体が密着している状況に若干の恐怖心を感じており、早く目的地近くの駅に着いてほしい…そう思っていたその時だった。
「……っ!?む…ぅ……っ……!?」
突然口を手で塞がれたドーベル、それが合図なのかドーベルを囲んでいた男勝り達は一斉に彼女の体を触り始める。
ある者は胸を揉み、ある者はレギンス越しに太ももを、桜花賞を、尻を撫で回す。
「(そ、そんな…誰か…助け……っ!?)」
怯えるドーベルの心境など構い無しに桜花賞と尻に触れていた手がレギンスの中に侵入し、桜花賞の中を指でかき回し、尻肉を鷲掴みにする。そんな中、もう少しで目的地近くの駅にたどり着く、そうしたら全力で逃げよう。そう思っていたのだが……
「逃げたら動画ばらまくよ」
耳元でそう囁かれたドーベル、よく周囲を見渡すと顔をニヤつかせた男達がスマホで一部始終撮影していたのだ。
状況を理解させられたドーベルに選択肢など無かった。