「ハウディ!トレーナーさん!今日もブシドーよろしくお願いシマス!」
私の担当ウマ娘、タイキシャトル。
短距離、マイルでは無類の強さを持つ、アメリカからやってきた人懐っこく甘えんぼなウマ娘。
今夜はシャトルのように海外から来たウマ娘の為にパーティを開く事となったのだが…
「タイキ、今日のお昼ご飯はお好み焼きだったの?」
「Oh!That's right!トレーナーさん!オミクジです!」
お見事、と言いたいのだろうか。しかし歯に着いた青のり、制服に着いたソースの汚れから察することは容易だ。
「ちゃんとご飯の後、歯を磨かなきゃダメだよ?」
「Oh,sorry…でもでも、お昼休みはClassmateとおしゃべり、お昼寝、やること沢山デース!」
青春を謳歌するのは素晴らしい。しかし…
「アスリートは歯も大事にしなきゃダメよ。例えば、食いしばった時に歯がポロリ…ってなったら大変でしょ?」
「ううぅ…でも面倒くさデース…I know!そしたらトレーナーさんが磨いてくだサイ!」
「身体の管理はちゃんと自分でしないと…」
タイキの目が潤んでいる。子犬のような目。甘やかしすぎるのは彼女の為にならないが、私はこの目に弱い。
「…わかった。それならトレーニング後、私の部屋に来てくれるかしら。車は出すわ」