それこそシュガーちゃんでしょ
お疲れのようなので私が歯を磨きましょう。ああ、歯磨き粉はどんなのがいいだろう?低発泡の1450ppmの高濃度フッ素配合かな?フィレンツェ発の高級感溢れる歯磨き粉かな?そもそも歯ブラシも電動歯ブラシか?毛が柔らかいもの?幅広いサイズ?そんな事を考え、歯ブラシを持ってにじり寄り、部屋の隅に車椅子がぶつかり、逃げられない彼女の口に歯ブラシを挿入よう。「やめてくれ!トレーナー!」恐らく彼女はそう言ったんだろう。「歯くらい自分で磨ける!」そういった目で私を睨みつけるが私は手を止めない。もしかしたら十分歯を磨けていなかったのでは無いのだろうか、口臭がしていた?そんな羞恥心からか、はたまた目の前の私の恐ろしさからか、彼女は涙ぐんでいた。
そんな彼女を見て、私は悦を感じた
「もう少しで終わりますからね」