小学校に入る前から一緒に遊ぶ間柄だったウマ娘(生えてる)のフジ。中学高校と何をするにもいつも一緒に過ごしていた。思春期なら同姓同士でもいたずらで身体を触り合ったり抱きついたりした経験があるだろうがフジにされると、気が気でなくなる。どこかは一緒に遊びに行って人混みに巻き込まれたとき、なんの気なしに「こっちだよ!」と自分の手を握り引かれた時は静かに「きゅん」としていた。高校3年の夏、フジはスポーツ推薦で進学する大学はもう決まっていた。お互い同じ大学に進学したいと強く思っていたので、夏休み中いつもフジは勉強に付き合ってくれた。ときたま相手の家で夕食を囲む日もあった。都度、フジのお母さんも一緒の大学に通えるよう優しく声がけしてくれたので幸せな気分になった。