「ホテルみたいに部屋がたくさんあるけど・・・何か不気味ぃ・・・」
屋敷の使用人達が使っていたであろう区画に、ヴィブロスの姿があった
ある程度は落ち着いてきたため表情は戻ってきているが、足取りはこれまでと比べてどうしようもなく重かった
「でもまぁ、お守りも見つかったからまだなんとかなるかな」
そんな中、見つけた二本のダガーナイフをポケットに押し込むヴィブロス
彼女の表情に、少しだけ余裕が戻る。だがゲームシステムは彼女に無慈悲な沙汰を下した
「・・・カチリ? 今何か・・・!? ケホッ、あにこれぇ・・・?」
歩いている内に何かのスイッチを踏んでしまったのか。天井のスプリンクラーに偽装した噴射口から黄土色のガスが噴射され、ヴィブロスはそれをもろに吸ってしまうのだった
(トラップ発動! ガス噴射装置!)
(エリア移動するまでの間、精神力が0になるぞ!)