「ここから下へは・・・」
「やぁ、子羊君」
「! 貴女は・・・」
階段なりエレベーターなり。とにかく下に降りる手段を探していたスティルインラブに、本来であればあり得ない存在が声を掛けてきた
「俺はダーレーアラビアン。本来はコレとは別のVRウマレーターのプログラムなんだけど、進行役として彼女に頼まれてね」
「なるほど・・・と言うことは、他の三女神様も?」
「ああ。こことは別のフロアにいる」
「さて、ここで子羊君に声を掛けた理由だけど、ちょっとした激励って奴さ」
「激励、ですか?」
「そう、お手伝い。最深部にいるラスボスは、並のクリーチャーじゃない。だけどここまで来られる実力のある君なら、きっと大丈夫だ。幸運を!」
「ありがとうございます、頑張りますね」
その一言と共にダーレーアラビアンは何処かへ消え去り、彼女が立っていた場所の壁には、ドアが出現していた
ゴールは近い。決意と覚悟を決め、スティルインラブはドアに手を掛けるのだった
(エリア移動成功。エリア17→18)